二荒山神社~土方歳三、宇都宮城攻めの際陣を敷く~|栃木県宇都宮市

土方歳三が宇都宮城攻めの時陣を敷いた
宇都宮・二荒山神社本殿

宇都宮二荒山神社とは

栃木に有名な「二荒山神社」は二つある。
そしてここ宇都宮の二荒山神社である。
日光の方と区別するために「宇都宮・二荒山神社」と呼ばれることが多い。

一つは日光東照宮近くにある「二荒山神社」。

由緒

神社の或る二荒山は栃木県宇都宮市の中心にあり、かつては小寺峰と臼ヶ峰の二峰を持った小高い荒山だったが、江戸時代に街の割り振りが行われ、今日では標高約130mの臼ヶ峰のみが残っている。
二荒山神社は、第十代崇神天皇の御代に遡る歴史があり、何度も火災にあったため、古い記録のほとんどが焼失してしまった。
神社は宇都宮の中心にあり、多くの祭りが二荒山神社に由来しており、宇都宮の発展に貢献してきた。
最近では、国際色豊かなイベントも行われている。

祭神

宇都宮二荒山神社に祀られているのは3柱
御祭神:豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)
相殿:大物主命(おおものぬしのみこと)
   事代主命(ことしろぬしのみこと)
豊城入彦命は毛野国(現在の栃木県・群馬県)を開拓し、衣食住など人々の生活の産業を奨励し、宇都宮の始祖として古くから周辺の地域で信仰されてきた。

一部建物は県の重要文化財に指定されている。

新選組と二荒山神社の関係

土方歳三が陣を敷いた境内
土方歳三が陣を敷いた境内

新選組と宇都宮・二荒山神社との関係は、土方歳三が宇都宮城を攻めるための陣をここに敷いたことによる。

現在ではビル群が邪魔をしてなかなかわかりずらいが、当時は小高い山の上にある神社から宇都宮城、および城下町を一望する事が出来、陣を置くには適した場所だった。


慶応四年/明治元年、四月十九日の早朝、土方歳三率いる旧幕府前軍は宇都宮に入り、二荒山神社に陣を引く。
そしてすぐに宇都宮城攻めを開始する。
市中に火災が広がり神社も被災した。
そのため現在残っている社殿軍群は明治時代から大正時代にかけて再建されたものである。
戦いは夕方まで続いたが、宇都宮藩兵はもはやこれまでと城に火を放ち逃走した。
戦いは一日で旧幕府側の勝利に終わり土方歳三らは宇都宮城に入った。

しかし火事のせいで食料や武器はおろか、建物すら危うかったので旧幕府軍は、近くの満福寺に宿泊した。

土方歳三は十九日から二十三日の二度目の衝突で宇都宮城陥落の危機に陥るまでこの神社に滞在した。


宇都宮城をめぐる攻防の詳細はこちら

施設情報

名称:宇都宮・二荒山神社(うつのみやふたあらやまじんじゃ)
所在地:〒320-0026 栃木県宇都宮市馬場通り1丁目1-1
電話番号:028-622-5271
アクセス方法
電車/JR宇都宮駅西口よりバスで5分
   東武宇都宮駅より徒歩15分
車/ 東北自動車道「鹿沼インター」より約25分、「宇都宮インター」より約20分

土方歳三、宇都宮城攻めの際陣を敷いた二荒山神社の御朱印
二荒山神社の御朱印

参考文献

   


 


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